FP3級取得に必要なリタイアメントプランニングの基礎知識

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 FP3級の試験では人生の3大出費である老後資金についての知識も必要になります。

リタイアメントプランニングの部分では細かく暗記する数値や用語はほとんどありませんが、概要だけはしっかりおさえておきましょう。 

老後生活の必要資金

日本人の平均寿命は伸びていますので、リタイア後も何十年も生活を続けなければいけません。その生活費を工面するだけでもかなり高額な資金が必要です。

また健康状態によっては必要な資金が増える可能性もあります。

リタイア後にどのような状況になっても耐えられるように準備をしようと思うと、老後の生活資金は早い時期から計画を立てる必要があります。

できるだけ若いときからライフイベント表を作成し、リタイアメントプランを考えていきます。

 

老後の生活費

リタイア後の資金を予想するためにはまず生活費を予想します。

生活費なら現在の生活費を元にある程度の予測は立てられるはずです。

例えば食費なら子供が独立すれば減少しますし、住居費などもローンの完済後なら少なくなります。

生活費を試算するだけでも問題点が浮き彫りになり、漠然とした不安が具体的に解決できるようになります。

 

老後のイベント

老後の生活費がある程度算出できたら次はイベントに掛かるお金を計算していきます。

人によってイベントのタイミングも必要な金額も様々ですが、まずは必要なことから、その次にやりたいことに優先順位をつけて資金の準備をしていきます。

老後に考えられる大きな出費は以下の5つが一般的です。

1,子供に対する援助

ほとんどの人が子供の結婚に掛かる資金を援助します。

金額は100~200万円程度とかなり高額なのが一般的なので、予め準備をしなければいけません。

子供の人数が多いとその分費用がかかります。

 

2,住居

リタイア後は職場の近くに住む必要は無いため住みやすいところに引越す人もいます。住んでいる住居を売却して新しい住居を購入する時に不足分を補うための資金が必要な場合があります。

また、住居の住み替えまではしなくてもリフォームすることも考えられます。

リタイア後のライフスタイルに合わせたり、古くなった部分を新しくするリフォームをしたりする資金も準備しなければいけません。

 

3,車

老後は車での遠出も少なくなるのが一般的ですし、加齢が進むと運転ができなくなる場合もあります。

そのため車を何度も買い換えることは無いですが、リタイアのタイミングで一度は乗り換えることを考慮して資金の準備をします。

 

4,娯楽

リタイア後は趣味の時間を増やす方が多く、特に海外旅行などをすると高額なお金が必要になります。

どのくらいの頻度で何をしたいかを考えて準備をしておくと、老後の時間を楽しめるでしょう。

 

5,学習

新たに資格の取得やセミナーなどに参加すれば、老後は今までやったことが無い場面での活躍のできるかもしれません。

大学などで学び直しをするなら数百万円ほどの費用が掛かるので資金の準備には時間が必要です。

 

 

老後の資産形成プラン

老後の資産形成は早くから地道に積み立てていくのが基本です。

しかし将来の物価上昇(インフレ)に備えて収益性を考慮した運用も必要になります。

ただ老後の資金は増やすのが最優先ではいけません。

安全性重視の運用が求められます。

 

老後生活のリスク

リアタイア後の保障で最も必要なのが医療保障です

加齢とともに医療費は上がっていくのが普通ですが、公的医療保険制度があるので、一定の金額以上の自己負担はありません。

年を取れば取るほど医療費が高くなっていくわけではありませんので、リタイア後の医療費もある程度は事前に計算できます。

公的医療保険制度、介護保険制度

後期高齢者制度によって公的な保障でも多少の負担は軽減されます

また要介護状態、要支援状態になった場内は公的介護保険のサービスを受けることができます。

 

民間医療保険

民間の生命保険や医療保険は公的な保険ではカバーしきれない部分を補うために利用します。

 

FP合格のためのリタイヤメントプランニングまとめ

FP3級についてはリタイヤメントプランニングの部分で覚える用語や数字はほぼありませんので、概要を押さえて於けばOKです。

「老後の資産形成は安全性が高く、かつインフレ対策に収益性を考慮した運用が必要 」というのが最大のポイント。

 

また、老後のリスク管理では医療制度との関連が強いのでそちらも合わせて抑えておきたいところです。

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