FP3級合格に必要な「外貨建商品」の基礎知識

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外貨建商品は外貨で売買できる金融商品のことです。

外貨で売買したり、預けたりすることができて
利息の受取も当然外貨で行うことができます。

 

 

外貨建商品の種類

外貨建商品はおもに預金と投資信託があります。

取り扱う金融機関によって手数料や通貨の種類が異なります。

 

外貨建普通預金

外貨で行う普通預金のことです。

外貨でも預金なので元本保証はされています。

 

為替の影響を受けたり手数料がかかってしまうというデメリットもありますが、
外貨建普通預金は海外の金利で運用できるのが最大の利点です。

 

日本の金利はだいたい0.01%程度で
外国と比べるとものすごく低い状態です。

 

ちなみに米ドルは2%以上、豪ドルは1%以上と
日本の100倍、200倍の金利の国もあります。

 

外貨建普通預金は高い金利元本保証が魅力の商品と言えます。

 

外貨建定期預金

外貨で行う定期預金のことです。

普通預金と同じく高い金利と元本保証が最大のメリット。

 

預け入れ期間は金融機関にもよりますが
1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年など
円建ての定期預金と同じように選択することが可能です。

 

外貨建MMF

外貨で行う投資信託のことです。

外貨建MMFには株式は含まれず
格付けの高い債権などを中心に組み入れられるのが基本です。

 

為替手数料が掛かってしまいますが
日本よりも高い海外の債券相場の金利を利用できるメリットがあります。

 

ちなみに円建ての投資信託では
解約時に信託財産留保額を差し引かれてしまいますが
外貨建MMFにはそのような制度はありません。

 

TTBとTTS

3級FP試験の外貨建商品では
TTBとTTSという用語を覚えておかなければいけません。

2つとも換金レートのことなんですが紛らわしいので注意が必要です。

TTS

TTSはTelegraphic Transfer Selling rateの略です。

Sellingなので銀行が外貨建商品を売るときの換金レートになります。

 

TTB

TTBはTelegraphic Transfer Buying rateの略です。

銀行が外貨建商品を売るときのレートになります。

 

TTSもTTBも銀行側が主語になって
それぞれSELLとBUYなので注意してください。

 

外貨建商品の利回り計算

外貨建商品は一見高利回りの商品が多いですが
為替手数料や換金レートによって
実質の利回りが低くなってしまう場合もあります。

 

購入時に手数料や税金を差し引くのはもちろんですが、

売却時の為替レートもあらかじめ予測して計算しておく必要があります。

 

FP3級合格に必要な「外貨建商品」の基礎知識

FP3級の試験では外貨建商品からの出題数は少なめです。

出題されることが無い回もチラホラあるくらい。

 

重要度は低めですが
覚えることも少ないのでサラッと勉強できるかと思います。